特定調停について

特定調停について

裁判所を利用した任意整理のことを特定調停と言いますが、この言葉についてはもしかしたらあまり聞き覚えがないのではと思います。特定調停は、自己破産をするとは言わないまでも、将来的に行き詰ってしまう可能性がある債務者の再生を目的として施行されたもので、平成12年に誕生しました。特定調停を使うことで、3年以内の債務返済を目標とした再生計画が作られることになります。

 

この特定調停のメリットと言えば、原則として専門的な知識がいらず、自分で依頼を行うことができる点になります。もちろん弁護士に相談することによって、自分でやるよりもはるかに手間も省けるでしょうし、確実に結果をあげてくれることでしょう。しかし、弁護士に依頼すると言ってもそれ相応のお金がかかりますし、これから借金の話をしようとなっているときにわざわざ借金を増やすというわけにもいかないと思います。そんなわけで、そうしたことを避けたいと言う方にも特定調停は便利なわけです。特定調停は、債権者と裁判所が話をしてくれるため、弁護士を雇う必要が無いのです。

 

また、特定調停を行うことにより、他の債務整理と比べても交渉が終わるのが早いところが特徴として挙げられます。債務整理の結果はやはり少しでも早く出てくれた方が精神的にも安心できるものとなるわけですが、そうしたところも問題ないということでとても安心できる債務整理の方法であると言えるでしょう。

 

ただし、いいことばかりではありません。やはり債務整理ということで官報にも乗りますし、ブラックリストにも載るということで借金が長期間できなくなります。これは人によってはメリットにもなりますが、将来的に住宅ローンを組みたいと考えているような方にとっては大きなデメリットになってしまうことでしょう。また、特定調停が一度された状態で決まった金額の支払いが滞ってしまうと知らない、間に強制執行をされるパターンも考えられますから支払いについては特に注意しなければならないところも大きなポイントです。特定調停における強制執行は債務者に対して断りはいらないのです。

 

こうしたところが特定調停の特徴です。このサイトでは、もう少し詳しく特定調停についていろいろと紹介していきます。現状お金に困っている方からすると、国が用意してくれている再生のための手段として活用しない手はないかと思います。ですがやはり利用の前には少しでもどのようなものかを知っておく必要があるでしょう。このサイトで少しでも知識を仕入れて頂ければと思います。


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